私は死にたかった

 大学卒業前、私は死にたいという思いで一杯でした。
 お前の大学時代は無駄だった、会社勤めなんか出来るわけがない、と両親に言われて、実際私もそれに同感でした。同感だったけど、その言葉にどれほど傷ついたか。
 気が付いたらその言葉が寝ている時にも響くようになり、大学時代に発症した精神系の病気とあいまって相当追い詰められていました。
 会社勤めは自分に力がないことを毎日実感させられ、精神薬は増える一方。今でも何で生きてこれたのか、何で4年半勤められたのか、自分でも解らないくらいです。
 一時に比べれば死にたいという思いは楽になったとはいえ、これからも一生騙し騙し生きて行かなければならないのでしょう。
 それでも今日は終わって明日は来るのですから。