乾いた笑いが出る

 アニメ 天元突破グレンラガン 放送2007/04〜2007/09 評価8.0(10点満点6点が及第点)


 前評判は高くてもフタを開けてみればそうでもないアニメはたくさんあります。前評判はそれほどでなくてもフタを開けてみれば高評価なアニメもたくさんあります。しかしここまで前評判と放送の評価が一致したアニメは私は結構久しぶりでした。
 しかし、無茶苦茶なアニメでした。日曜朝8時半という時間帯にもかかわらず、それをほとんど気にしないストーリー展開と乳揺れ。特に後半はインフレに次ぐインフレ。ラストの必殺技は凄すぎて乾いた笑いすら誘ってしまいます。
 ガイナックス社内や不祥事とプロデューサーの降板などいくつも問題があったのは事実ですが、このアニメは間違いなく2007年を代表するアニメです。
 
 ストーリー途中で「グレンラガンは力の象徴」というセリフが出てきましたが、後半になるにつれ、私はそうではないという印象を受けました。
 グレンラガンの特性は2つです。一つはドリル、もう一つは合体。
 ドリルは作品のテーマになっている「螺旋力」。すなわち「革新を続ける象徴」。
 合体は「地下と地上・人間と人間・人間と獣人・地球と宇宙の融合と架け橋の象徴」。ではないのでしょうか。
 「成長を止めたモノが成長する主人公とその仲間に倒される」というシーンが何度もあったり、最終話付近で「叶った夢すら越えていく」シーンはそれを表しているように感じます。


 とりあえず最後に「もうブータでいいんじゃない?」