ポゼッションとダイレクト

 サッカー戦術を語るとき、いつからポゼッションとダイレクトを言うようになったのか。私はアテネ五輪辺りからだと思いますが。

 とりあえずそのときの最大の問題になったのはフル代表はポゼッションサッカーを志向しているのに、ユース代表はダイレクトサッカーを志向していたことにあります。
 2つの違いを説明すれば・・・・・
 ポゼッション・・・下手に攻め急ぐとミスが多くなる。そのため相手にボールを奪われてピンチを招いてしまう恐れがある。だからじっくりとキープして後ろを押し上げて攻めよう。
 ダイレクト・・・サッカーで得点はほとんど相手から15秒以内に決まっている。だから相手からボールを奪ったら敵陣の守備ブロックが形成される前に一気に攻めよう。
 といったところでしょうか。現実にはその後フル代表もフォーメーションを3-5-2に変え、ダイレクトを意識するようになったのですが・・・・

 
 私は4-4-2でポゼッションサッカーを日本代表にはして欲しいです。なぜなら日本代表には優れた(正確に言うと単体で得点できる)フォワードがいない。シェフチェンコやアンリなどのフォワードがいれば8人で守って2人で得点みたいな形ができるのですが、鈴木・玉田・大黒・久保・大久保・高原らは全員周りとのコンビネーションで点を取るプレイヤーですので、がっちりと後方から押し上げて分厚い攻撃をする必要があります。
 ダイレクトでも全員攻撃できるというのは無理だと思います。横浜や磐田ですら、攻め急ぐと攻撃が単発になるのですから。4-4-2での問題はサイドに守備を出来る選手(角田・山田)を置くなり、ボランチに守備専門選手(今野・鈴木)を置くなりすれば機能すると思います。ただしもう時間はありませんけれど。
 
 ただ今のサッカー日本代表は攻撃の形が曖昧なのが最大の問題なのですが・・・・